人生を立て直す! 捨て方・片づけの超習慣

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石田 毅(ゴミ屋敷専門パートナーズ代表)著 朝日新聞出版刊

ゴミ屋敷専門パートナーズのYouTubeチャンネルを見たとき、マッチボックスは、暮らしの土台ともいえる「毎日のゴミ捨て」の大切さをあらためて痛感しました。動画に映っていたのは、断捨離以前に、ゴミ捨てができないことから生活が崩れていくリアルな現場と、それを使命感を持って片付ける石田さんたちの姿でした。

『家事ずかん750』で、掃除・洗濯・料理などさまざまな家事を細分化し、暮らしの見える化に取り組んだマッチボックスにとって、それ以前の段階にある「捨てる」「出す」という行為の重みは、見過ごせないテーマでした。家事のテクニック以前に、ゴミをためない、暮らしを詰まらせない。その習慣こそが、生活再建の出発点になるのではないか――そんな思いから、大阪に本社を構える石田さんに会いに行きました。

暑い夏の日、石田さんは真夏とは思えないほど颯爽と、スーツ姿で現れました。その若い姿からは想像もつかないようなゴミ屋敷の現実が語られ、私たちは打ちのめされました。これはやはり本にしなければならない――その思いが、企画の出発点になりました。

そうして生まれた『人生を立て直す! 捨て方・片づけの超習慣』は、単なる片づけのコツを並べた本ではありません。ゴミ捨てや片づけができなくなる背景にある生活の乱れや心理的なハードルにも目を向けながら、無理なく再起動するための「超習慣」を、現場感のある言葉で伝えてくれる一冊です。いきなり理想の部屋を目指すのではなく、まずは足元の暮らしを立て直す。その現実的な順番が、本書の大きな価値になっています。

さらに本書には、ゴミ屋敷を片付けた後に石田さんたちが行う掃除のノウハウも掲載。少ない洗剤や道具で、少ない手数でもきれいにできる、現場仕込みの実践的な知恵が詰まっています。特別なテクニックではなく、誰もが再現しやすい方法としてまとめられているのも大きな魅力です。

そして、ともすれば暗くなってしまいそうなテーマを扱うこの本に、ポップなビジュアルを与えてくれたのがkenkoさんのイラストです。片づけられないのはあなたが悪いわけではない、ちょっとした習慣が暮らしを変えてくれるんだよ――そんなやさしさが、イラストの随所に息づいています。捨てることと整えること、その両方を無理なく暮らしに取り戻すための、頼れる一冊に仕上がりました。