頑張らない台所
60歳からはラクしておいしい

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村上祥子(料理研究家)著 大和書房 刊

電子レンジ調理の第一人者で、「たまねぎ氷」「にんたまジャム」などのヒットでも知られる料理研究家、村上祥子先生。先生には「空飛ぶ料理研究家」という異名があります。その名の通り、日本中(世界も)を飛び回り、講演や料理指導、執筆などで忙しい日々を送られています。

先生との打ち合わせは、いつも決まって都内のホテルのラウンジ。そこに現れる先生の姿が、とても印象的でした。小柄な体で、資料がぎっしり詰まった大きな鞄を両肩にかけ、颯爽と歩いてこられます。時には、手作りの「にんたまジャム」をお土産に持ってきてくださることもありました。その軽やかな姿を見るたびに、「この方は一体どんな暮らしをしているのだろう」と、編集者としてというより、一人の人間として気になっていました。

本書『頑張らない台所』は、そんな村上先生の77歳ひとり暮らしの知恵と工夫をまとめたエッセイです。「食べる量が減ってきた」「料理を食べてくれる人がいない」「自分のために料理をするのがおっくう」——そんな人にこそ読んでほしい一冊。「食べる力は生きる力」と語る先生が、どうやったら料理をしたくなるか、少量でもおいしく食べる工夫など、食を通して60代以降の人生を豊かにする88のコツを紹介しています。

ちなみに、カバーに描かれている“ほうきの魔女”は、もちろん村上先生。料理も仕事も、そして人生も、まるで魔法のように軽やかにこなしてしまう先生の姿をイメージしています。

本書は大きな反響を呼び、『徹子の部屋』にも出演。さらに料理レシピ本大賞のエッセイ賞も受賞しました。
年齢を重ねても、食べることを楽しみながら、軽やかに暮らす。村上祥子先生の知恵と生き方が詰まった一冊です。