藤原千明/大村信夫/河野真希 監修 マッチボックス 編 朝日新聞出版刊
掃除、片づけ、洗濯、料理――毎日の暮らしの中で当たり前のようにこなしている家事も、いざ全体を見渡そうとすると、意外なほど複雑で、細かなタスクの積み重ねでできています。『家事ずかん750』(朝日新聞出版刊)は、そんな日々の家しごとを750のタスクに細分化し、家事全体を俯瞰することで、暮らしの「見える化」を図った一冊です。
掃除用・洗濯用洗剤の使いこなし、断捨離を成功させるコツ、時短料理のアイデア、住宅設備のメンテナンス、防災やセキュリティの最新情報まで、テーマは幅広く、それでいて日常にしっかり根ざした内容ばかり。単なる家事のコツ集ではなく、「家の中で何が起きているか」「何を、いつ、どこまでやればいいのか」を整理しながら、自分なりの暮らし方を組み立てていける構成になっているのが本書の大きな魅力です。
一つひとつのタスクにチェックを入れていくことで、自分がすでに身につけている家事のノウハウを再確認できるのはもちろん、知らなかった家事や、無意識に担っていた“名もなき家事”に気づけるのもこの本ならでは。家事の負担をただ増やすのではなく、見える化することで整え、分担し、ラクにしていくための視点が詰まっています。
制作にあたっては、750の家事タスクすべてに作業写真を掲載。マッチボックスの自宅を丸ごと撮影スタジオのように使いながら、暮らしの現場で本当に起きる動きや手順が伝わるよう、ひとつひとつ丁寧に撮影・構成しました。マッチボックスとしても、家事を「がんばり」や「気合い」ではなく、整理して把握できる暮らしの技術として伝えることを意識して制作に取り組んだ一冊です。家事初心者の入口としても、家の中を一度棚卸ししたい人にとっても、長く手元に置いて役立つ生活実用書です。
