至高のコーヒーの淹れ方
人生で最高の一杯をあなたに

COFFEE

畠山大輝 著 エクスナレッジ刊

ワールド・ブリュワーズ・カップ2021(ミラノ)で世界2位、オープンサービス部門1位に輝いた畠山大輝さんに、ブラックコーヒーの最新抽出メソッドを解説してもらったのが『至高のコーヒーの淹れ方』(エクスナレッジ刊)です。世界のトップシーンで磨かれた知見を、家庭でも実践できる形に落とし込んだ一冊として、コーヒー好きにとって見逃せない内容になりました。

本書の魅力は、単なる抽出手順の解説にとどまらないこと。世界のコーヒートレンドを変えたともいわれるブレンドの発想法、スペシャルティコーヒーならではのフードマリアージュ、ネガティブな味わいを抑えながらフレーバーを引き出す焙煎アプローチなど、いまのコーヒーシーンを形づくる世界最先端の知見とノウハウがふんだんに詰まっています。理論と感覚、競技レベルの技術と日常の一杯が、ひとつの線でつながっていくような構成も大きな読みどころです。

制作にあたっては、マッチボックスのあるつくばから、畠山さんのお店がある埼玉・宮代町に何度も足を運び、近所のガストで畠山さんに長時間お付き合いいただきながら、メソッドを徹底的に聞き出しました。撮影を担当した松本祥孝さんは、ご自身も横浜でロースターを営むコーヒーのスペシャリスト。チャンプの抽出プロセスのポイントを、勘どころよくシャッターで切っていく仕事ぶりはさすがで、細かな手元の動きや抽出のニュアンスまで、写真からしっかり伝わる紙面に仕上がりました。

マッチボックスとしても、畠山さんの持つ高い技術とことばの力を、できるだけ読者に届く形で伝えることを意識して制作しました。初心者にはコーヒーの見え方が変わる入口として、経験者には自分の抽出を見直す刺激として、長く手元に置いて読み返したくなる一冊です。