更年期の処方箋

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松峯寿美(婦人科医)著 ナツメ社刊

「あれって、更年期だったのかもしれない」——。
そう思ったのは、後になってからのことでした。そして、その気づきが、この本を企画しようと思ったきっかけになりました。

どうもやる気が出ない。布団から出られない。人と会話をするのもしんどい。他愛ない一言が、なぜか心に刺さってしまう。振り返ってみると、あれは更年期による気分の落ち込みだったのかもしれない、と今なら思います。

もしそのとき、「これは更年期かもしれない」と知っていたら。もう少し違う向き合い方ができたのではないか、と感じています。知っているだけで救われることは、きっとたくさんある。更年期も、そのひとつです。

そんな思いから、同じような不安や戸惑いの中にいる「私」に向けて編集したのが、『更年期の処方箋 婦人科医が不安と疑問にやさしく答える』です。

著者は婦人科医の松峯寿美先生。「これって更年期?」という小さな疑問から、日常生活に支障が出るほどのつらさまで、更年期の“困った”にやさしく伴走してくれる一冊です。

体の仕組みや症状をわかりやすく整理しながら、ホットフラッシュや気分の落ち込み、不眠、慢性的な疲れといった不調にどう向き合うかを、治療とセルフケアの両面から具体的に示しています。
ホルモン補充療法(HRT)や漢方、植物療法といった医療的な選択肢に加え、骨盤底筋や骨を強くするエクササイズ、気持ちの整え方まで幅広くカバーされています。

さらに、人に相談しにくいデリケートゾーンの悩みにも丁寧に向き合い、「我慢するしかない」と思っていたことを、「対策できること」に変えてくれる内容です。

更年期は、誰にでも訪れるもの。だからこそ、ひとりで抱え込まなくていい。不安なときに立ち止まってページをめくると、少し気持ちが軽くなる。そんなふうに、心と体の道しるべになってくれる一冊です。